SEABIO

〜必須ミネラル亜鉛を主成分とする高い安全性〜

1. SEABIOとは                                                           

     抗菌剤には有機系のものと、歴史が比較的新しい無機系のものがあります。
   有機系抗菌剤は初期活性、相溶性に優れていますが、安全性(毒性)、効果持続性、耐紫外線性に問題があります。
     また、無機系を代表する銀系抗菌剤は、その安全性に於いて有機系抗菌剤よりも優れていますが、価格が高く、しかも
   塩素イオンと紫外線に弱いため、公金高価が不安定で、持続性が乏しく、変色しやすい等の問題があり、市場が限定されております。
     以上のような背景から開発されたSEABIO、高い安全性と優れた抗菌性、抗カビ性、さらには紫外線吸収性、消臭性を有する
   多機能物質です。
   SEABIOは必須ミネラルである亜鉛からなる酸化亜鉛に、アルミニウムを少量固溶させた物質から成り、次のような特徴を示します。     

2. 特   徴                                                                                               

 @  組 成    必須ミネラルで構成された固溶体 (合金と同義)。

               (Zn,Al)O 

                酸化亜鉛の結晶に、Alが原子単位で分散、溶解した構造を持っています。


 A  高い安全性 ZnおよびAlは、FDAで最も安全な物質に相当するGRAS(Generally Recognized As Safe)に相当し、
                食品包装材にも使用できます。
 

                (昭和57年厚生省告示第20号に適合)  

                  PL(ポリオレフィン等合成樹脂製食品容器包装等に関するポジティブリスト)に登録されています。

               各種安全性試験で、高い安全性が確かめられています。

                  急性毒性試験 : LD50が投与最大量2,000mg/kg以上。
                  変異原生試験 : 変異原生を認められない。(陰性)
                  皮膚一次刺激性試験 : ウサギを使った皮膚刺激性は認められない。
 
                 
 B 広い抗菌、抗カビスペクトル 殆ど全ての細菌とカビに有効
        
          
銀系抗菌剤は抗菌活性に選択性があり、カビには効果が低い欠点があります。


 C 
耐光性(耐紫外線性)に優れる

   
     
SEABIOは銀系抗菌剤の欠点である光による変色劣化がありません。

            

  

 D 高温耐熱性が良好         

        SEABIOは、約700〜800℃まで抗菌活性が高レベルで維持され、磁器の焼成温度である1,200〜1,300℃の高温で
        焼成してもなお抗菌活性が残存しています。


 E 透明性
          
              Z-28は1次粒子が200〜300nm (0.02〜0.03μm)レベルの微粒子のため高い透明性を示します。


 F 抗菌効果の優れた持続性  

              Z-24を2%配合したLDPE射出成形板の抗菌活性は、2年経過後も殆ど変化しません。
              銀系は、射出成形板を90℃の水道水中に入れると数時間で抗菌活性を失いますが、SEABIOの活性は落ちません。


 G 耐水性が良好

              銀系は、水道水等に含まれる微量の塩素イオンと反応して、急速に抗菌活性を抄出していく問題がありますが、
              SEABIOには、そのような問題はありません。